平成29年度 東日本パブリックダブルススクランブルゴルフ選手権

「東日本パブリックダブルススクランブルゴルフ選手権」、東日本地区決勝への最後のチャンスとなる関東Cブロック決勝が、10月20日に、千葉県の「八千代ゴルフクラブ」で行われました。11月17日、茨城県のオールドオーチャードゴルフクラブで行われる東日本地区決勝へコマを進められるのは、出場66ペア中24ペアです。

他会場の結果を振り返ると、昭和の森GCで行われたAブロック決勝は、通過スコアが67のカウントバック、優勝が61と超ハイスコア。オールドオーチャードGCで行われたBブロック決勝は、通過スコアが70のカウントバック、優勝は64でしたが、この日は荒天で、コースの難易度も高めでした。このCブロック決勝、会場の八千代GCは比較的フラットですが、安田幸吉設計の戦略性の高いコースで、この日の天候も雨。スコアの予測が難しいところです。

スタートの段階では雨脚が強く、気温も下がっていてなかなかシビアなコンディション。レインウェアと寒さで体が動かないなかでは、ビッグプレーよりも、スコアを崩さない堅実なプレーが求められる戦いになりそうでした。

グリーンのコンディションは上々でしたが、バンカーやラフなどには水が溜まっているところもあり、ライの判断や救済処置の対処など、「実戦力」も問われます。この日は学生ペアも多数出場していましたが、こういったコンディションは、ゴルフ歴の長い社会人に有利に働いたのか、それとも競技経験の豊富な学生たちに分があったのか……。

こんな日は、18ホールをミスなしで乗り切るのは到底不可能です。スクランブルダブルスとはいえ、パートナーがOBを打った後のショットはプレッシャーがかかりますし、2人揃ってミスすれば、思わぬトラブルショットを強いられることもあります。バーディを獲りにいくばかりではなく、ボギーを打たない戦略も求められるのです。

激戦を制したのは、神奈川大学ゴルフ部の2年生コンビという「鍋奉行」ペアの瀧田和司選手（左）と竹内秀選手（左）でした。優勝スコアは9アンダーの63。ハーフ4アンダーずつで合計8アンダーを目標にしていたとのことですが、前半11番ホールで3打目を直接カップインさせてイーグルを獲り、インコースを5アンダー、アウトコースを目標通りの4アンダーでまとめて、キッチリと勝ち切りました。

8アンダーの2位は、阿部萌選手（左）と松原由幸選手（右）の「NSSU」ペア。女性ペアながらCブロック予選2組をトップ通過してきた実力者で、日体大ゴルフ部の先輩後輩コンビだそうです。思い返せば、最終18番の1.5ｍのバーディパットは、沈めれば8アンダー単独2位、外せばカウントバックで5位という天国と地獄を分けるクラッチパットでした。先に打った松原選手が外したものの、阿部選手が沈めて銀メダルをつかみとりました。

5組いた7アンダー集団をカウントバックで制し3位に滑り込んだのは、田鎖聡選手（左）と風間栄治選手の「№2№3」ペア。茨城県の扶桑CCのメンバー同士で、ともに43歳というお二人は、社会人ペアとしてはトップの成績でした。時折大きなミスが出たものの、「お互いのミスをお互いのナイスプレーで消し合えた」というコンビプレーの妙が冴え、17、18番を連続バーディで上がっての3位入賞はお見事でした。

この日は、女性ペアが8組も出場していたほか、男女のペアも多く、女性プレーヤーの目立つ試合でした。以下、レディスゴルファースナップをお届けします。

この試合を以て、11月17日の東日本地区決勝に出場するチームが出揃いました。平成29年度のチャンピオンとなるのはどのペアか？　目が離せません！